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基礎知識

愛着スタイルを安定させる方法と効果|「良い安全基地」をつくることが重要

当Webサイトの医療情報提供に関するコメントです。愛着障害や愛着スタイルなどについて情報提供をしています。

不安定型愛着スタイルを抱えていると、対人関係や人生に課題や困難を抱えやすい。それを修正して、対人関係や人生を豊かにするにはどうすればよいかを説明する。

不安定型を含む「愛着スタイル」とは何か?

愛着スタイルの「愛着」とは特定の人に対する特別な結びつきのことだ。また、人格のもっとも土台の部分を形造っているものである。脳内のホルモン作用がかかわる生理学的な仕組みである。その型として愛着スタイルというものがある。それは対人関係の在り方に大きな影響を与えるものである。また愛着スタイルは人付き合いだけでなく、その人の生き方にも大きな影響を与えている。愛着スタイルについて、以下の記事で詳しく解説している。

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不安定型愛着を抱えていると、様々な支障を来たしやすい

不安定型愛着を抱えていると、様々な支障を来たしやすい。人付き合いで悩みをかかえていないだろうか。周囲の人に適度な信頼を持てない。いたずらに不安を感じてしまう。そもそも他人への信頼に興味がない。そのような思いを抱いていないだろうか。あげるときりがないが、人間関係の悩みには不安定型愛着スタイルが関わっていることが多い。愛着スタイルは人付き合いの型と言えるものだからだ。不安定型愛着により支障を来している具体例、各愛着スタイルの特徴を以下の記事で詳しく説明している。

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安全基地があることで愛着を安定できる

今まで述べてきたように、不安定型愛着スタイルを抱えていると人間関係や生き方に症状といえるような課題を抱えやすい。人生をもっと生きやすく実り豊かなものしたい、今抱えているさまざまな問題を良い方向に解決していきたい、もっと幸福な人生を手に入れたい。このような愛着スタイルによる症状を回復しようと思うときには、「愛着の傷をいかに克服し、安定した愛着スタイルをもつことができるか。また、不安定な部分をいかに補えるか」が重要になる。

そのためには、その人の安全基地となる存在が助けになる。安全基地とは、いざというとき頼ることができ、守ってもらえる居場所であり、そこを安心の拠り所、心の支えとすることのできる存在である。対人関係において、その人が安心できる人のことである。幼児が不安になったときに、「ママ・パパ」と駆け寄るような相手である。幼児はそのように安全基地を頼り安心することで、また活発に行動できるのである。安全基地とは自分という存在が無条件に受け入れられる場所なのである。自分が何を感じ、何を思っているか、安心して話すことができる相手が安全基地になりえる。そのように自分が受け入れられると、自分の人生に対する主体性や責任を得ることができる。自分が大切にされることで、自分を大切にできるようになるのである。

・新たな認識と自覚を踏まえたうえで、どうすれば人生がもっと生きやすく実り豊かなものになるのか、どうすれば今抱えているさまざまな問題を良い方向に解決していけるのか、どうすればもっと幸福な人生に近づいていくことができるか。その問題を、もっとも根本的なところで左右するのが、愛着の傷をいかに克服し、安定した愛着スタイルをもつことができるか、不安定な部分をいかに補えるかなのである。
(引用 : 『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書 初版)
・安全基地とは、いざというとき頼ることができ、守ってもらえる居場所であり、そこを安心の拠り所、心の支えとすることのできる存在である。
・無気力で、投げやりになっている状態。それは、主体性を奪われた結果、自分に対する責任を放棄している状態である。回避型の人が自分の人生から逃げているときも、同じことが起きている。その場合、主体性と責任を回復させることが、無気力で投げやりな状態から脱することを可能にする。(段落変え)そして、主体性と責任を取り戻させるために、もっとも有効な道が、その人の安全基地となることなのである。安全基地として機能し始めると、しだいに気持ちや意思を話せるようになる。
(引用 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

安全基地の効果

安全基地をつくることで、他者への共感が生まれる。安全基地の人に安心感を与えられる、自分の気持ちに共感的な反応をしてもらったりすることで、他人の気持ちに共感的な反応をすることを知ることができる。今まで安全基地を持たなかった人にとって、他者への共感を心からすることができるようになる。今まで理性でしていた共感を、心でできるようになる。

・つまり、他者への共感が生まれるのは、その人自身に共感や支えがたっぷり与えられ、その人自身の安全感が十分に回復した後なのである。その人自身に共感や支えがたっぷり与えられ、その人自身の安全感が十分に回復した後なのである。その人自身が大丈夫だと感じたとき、はじめて他者に対する思いやりをもてるようになる。
(引用 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

良い安全基地とは?

「『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書」によると、良い安全基地となるには5つの条件がある。以下はその条件を与えられる側から述べたものだ。

・安全感を保証してもらえる。

・感受性(共感性とも)を持ち、そうしてもらえる。

・応答性があり、求めているときに応してもらえる。

・対応に安定性がある。

・何でも話せる。

不安定型愛着スタイルを抱えることになったのは、これらを与えてもらえなかったことが大きな原因である。与えてもらえなっかったものを与えてくれる相手が安全基地となりえるのである。最後の「何でも話せる」という条件は他の4つが保証されることで得られるといえる。そうでなければ「何でも話そう」とは思えないのではないだろうか。

・では、良い安全基地となるためには、何が大事なのだろう。その条件は五つある。
・一つは、安全感を保証するということである。
・二つ目は、感受性である。共感性と言ってもいいだろう。
・三つめは応答性である。相手が求めているときに、応じてあげることである。
・四番目は、安定性である。
・そして最後は、何でも話せることである。
・最後の条件は、それまでの四つの条件がクリアされて初めて達成できると言えるかもしれない。つまり、「何でも話せる」という状態が維持されているかどうかが、良い安全基地となっているかどうかの目安だとも言える。
(引用 : 『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書 初版)

安全基地の作り方

良い安全基地の特徴である、頼ったときに安心感を与えてくれる人を見つけると、安全基地を得たといえる。自分の気持ちに共感的に応答してくれることが安全基地の重要な要素である。しかし、安全基地を持たずに大人になったといえる人ほど、安全基地をつくることが難しいといえるだろう。安全基地を持たずに生きるには、自分の気持ちに共感的な応答をしてもらうことを、捨てる必要があるからである。安全基地になるはずだった人に一種の絶望をもったため、安全基地をあきらめたといえる。安全基地をもう一度つくることは、絶望してあきらめたことにもう一度挑戦することなのだ。

パートナーや家族などが信頼できる安全基地として役割を果たしてくれることもあるだろう。そのように、身近にふさわしい人が見つからない場合は、信頼できる専門家も安全基地となってもらうのに適任である。

・安全基地とは、安心感を回復させてくれる存在である。ひと言で言えば、どんなときであれ、「大丈夫だよ」と言ってくれる存在である。(段落変え)その基本的なスタンスは、共感的な応答である。相手が求めたときに、相手の気持ちに立って応えるということである。
(引用 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)
・課題を抱えている人が真剣に向き合おうと思ったときには、せっかくのチャンスを無駄にしないためにも、信頼できる専門家に助力を求めることをお勧めする。費用がかかったとしても、長い目で見ると、もっと大きな損失や危険を避けることにつながる。専門家を選ぶ場合も、変にカリスマ性の高い人や、安請け合いをする人は、用心したほうがいい。(段落変え)まず大事なことは、その人自身が安定型の人であるということだ。かつて不安定な愛着を抱えていたとしても、その部分を克服していることが必要である。
(引用 : 『愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる』岡田 尊司 光文社新書 初版)

安全基地をつくり「認知」を変える

愛着障害の治すことは、安全基地を見つけることから始まる。その後、過去の傷を見直すことで現在まで続く悪循環を解決することになる。そのとき行う「認知」について、以下の記事で詳しく説明している。

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当サイトについて

愛着スタイルが対人関係に与える影響、生き方に与える影響は多岐にわたる。当サイトでは、これらの影響を含め、愛着スタイルの情報を多く発信しています。関連記事などよりさらに情報をご覧いただけます。

最後に、引用している書籍の「岡田 尊司」氏 は、京都府にある「岡田クリニックの院長を勤めている。当サイトでは、岡田氏の著書から多く引用をしている。愛着スタイルの症状を克服することや、安全基地について知ることができる書籍を、多く執筆されている。ここでは「書籍『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書」(※0)を紹介する。著者による治療をもとに書かれた治療例や、稲田山頭火など偉人といわれる方の愛着スタイルの推察など、多く学ぶことができる。さらに巻末の愛着スタイル診断テストにより、ご自身の愛着スタイルを自己診断いただける。一人で、質問に答える形式で、自己診断していただける。

(※0) 少なくとも初版には記載。

・精神科医。作家。現在、岡田クリニック院長(枚方市)。東京大学文学部哲学科中退、京都大学医学部卒、同大学院高次脳科学講座神経生物学教室、脳病態生理学講座精神科医学教室にて研究に従事。
(引用 : 『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書 初版)
職場の対人関係の悩みも不安定型愛着スタイルが関係しています。

職場で自分の考えや思いは尊重されますか? 職場でそれに悩まされないようにしませんか? 安全基地があることで、生産性は大きく向上します。

当方が管理職の方の安全基地となることで、貴社の管理職の方が部下の安全基地となれるようにいたします。安全基地になるには安全基地を持たなければならないのです。上司としての役割をもち安全基地となりたい方、上司が受講をすることを望む方もご相談ください。従業員様の希望があることで貴社へお話しやすくなります。あなたの周りに安全基地が増やしませんか? また、ご成約時には紹介料をお支払いいたします。