誰にでも安全基地がある社会へ

あなたに「心の安全基地」はありますか?|「自分の気持ちを無条件に受け止めてくれる人」はいますか?

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あなたに「自分の気持ちを無条件に受け止めてくれる人」はいますか?こういう人がいれば幸せだと決めつけるわけにはいかないが、人が生きていく上で心を重視するのであれば、この安全基地が必要です。安全基地があるからこそ、人は前向きに生きていくことができるのだ。

「安全基地」をつくるべき

愛着障害の紹介サイトを運営している私には、閲覧者などから…のような悩みを聞く。愛着障害という言葉を知らない方の中にも、同じようなお悩みを抱えている方もいるだろう。よって、皆様におすすめしているのが「安全基地」をつくるということだ。

「安全基地」という概念は親子関係の研究から導き出された

「安全基地」という概念は親子関係の研究から導き出された。それを愛着(アタッチメント)理論といい、愛着(アタッチメント)理論の発達が安全基地を発見したのだ。

愛着理論の始まりはボウルビィからだ。ボウルビィは愛着を「人が生後数ヶ月のあいだに特定の人(母親や父親)との間に結ぶ情愛的な絆」としその発達を4段階で説明した。

・愛着とは、アタッチメント(Attachment)と呼ばれ、1969年にボウルビィによって提唱された。ボウルビィは愛着(Attachment)を「人が生後数ヶ月のあいだに特定の人(母親や父親)との間に結ぶ情愛的な絆」と定義している。ボウルビィは愛着の発達過程を4段階に分けて説明した。誰にでも同じような反応を示す時期(第1段階)から、母親または父親などに特別な愛着を示し、それ以外の人には「人見知り」的な反応を示すようになる時期(第2段階)、はっきりとした愛着行動を示し母親などと離れることを極端に嫌がるようになる時期(第3段階)、そして一緒にいなくても心理的に安定し、愛着の対象がそばにいなくても安心して過ごせるようになる時期(第4段階)の4つに分類される。

(引用 : 『アタッチメント(愛着)の形成と、保育の役割』平野美沙子 環境と経営 : 静岡産業大学論集 19(2))

その後エインズワースが情緒的な絆を結ぶ相手を「安全基地」とし、その安全基地を持つことでそれ以外の人との人間関係を安定的に育んでいくことができるようになるとした。

・エインズワース(Ainsworth)はこのような心理的な絆を形成する母親などの存在を「安全基地」と呼び、不安なときにいつでも駆け込み、保護してもらうことのできる心理的な「安全基地」を持つことで、両親や家族の枠から離れ、それ以外の人との人間関係を安定的に育んでいくことができるようになると唱えた。

(引用 : 『アタッチメント(愛着)の形成と、保育の役割』平野美沙子 環境と経営 : 静岡産業大学論集 19(2))

そして近年の研究や提唱で、その安全基地がないことで人間関係だけでなく、あなたの人生に大きな影響を与え、対人関係以外の行動にも影響を及ぼすとされている。

・その人の愛着スタイルは、対人関係に本質的とも言える影響を及ぼすだけでなく、内面の在り方や、自己コントロールの仕方、ストレスに対する敏感さにも反映される。何を望み、何を恐れ、どのように自分を守り、どのように自分を律しようとするか─意思決定と行動選択の根幹に関わる部分でも、見えない腕となって結果を操っているのである。
(引用 :『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書 初版)

子どもだけでなく、大人にも安全基地が必要なのだ。

(参考 : 『アタッチメント(愛着)の形成と、保育の役割』平野美沙子 環境と経営 : 静岡産業大学論集 19(2))

(参考 :『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書 初版)

「安全基地」とは?

安全基地とは「心細いとき、そのことを素直に話せて、頼ることができる人のこと。安全基地に頼ると、安心したり、もう一度やってみようと思ったりできる」ものだ。
安全基地とは心理学の愛着理論からうまれたものだ。その愛着とは「人が生後数ヶ月のあいだに特定の人(母親や父親)との間に結ぶ情愛的な絆」だ。安定したアタッチメント関係を養育者と作っている子どもは、養育者から程度な距離に離れて探索し、離れている時間が長くなったり、何かに苦痛を感じると、安全な避難所として養育者の元に戻ってくる。これがアタッチメント対象であり安全基地だ。子どもたち成長するにつれ、親とは異なった安全基地を作ってゆく。保育園の先生、学校の先生、友達、恋人、そして成人すると配偶者などが、新たな安全基地となる。
また、並行して、安定したアタッチメント対象は人が認知する過程の中で心の中に作り上げる対人関係のモデルをつくりあげる。これが他者に対する基本的信頼感や自己に対する肯定感の基盤となり、人の社会・情緒的発達に際した危機からの保護や、危機から立ち直る心の拠り所として役に立つ。

・愛着とは、アタッチメント(Attachment)と呼ばれ、1969年にボウルビィによって提唱された。ボウルビィは愛着(Attachment)を「人が生後数ヶ月のあいだに特定の人(母親や父親)との間に結ぶ情愛的な絆」と定義している。
(引用 : 『アタッチメント(愛着)の形成と、保育の役割』平野美沙子 環境と経営 : 静岡産業大学論集 19(2))
・さて、1、2歳児とその養育者との関係に、アタッチメント形成の現れとして「安全基地現象」がみられる(Bowlby, 1969/1982)。安定したアタッチメント関係を養育者と作っている子どもは、養育者から程度な距離に離れて探索し、離れている時間が長くなるか何かに苦痛を感じると、養育者の元に戻ってくる(安全な避難所 ; 寄港できる港)。このように、いわば自立と依存のバランスが取れている乳幼児が、安定したアタッチメント形成をしていると考えられる。成長するにつれ、子どもは養育者から離れられる距離が増してくる。小学校、中学校、高校と、より遠くに探索しては、親の元に戻ってくる。また、子どもたちは、親とは異なったアタッチメント対象(安全基地)を作ってゆく。保育園の先生、学校の先生、友達、恋人、そして成人すると配偶者などが、新たな安全基地となる。並行して、これら安全基地はアタッチメントについての内的表象いわゆるinternal working modelの重要な構成要素として、個体の行動に影響を与えることとなる(Bowlby, 1969/1982)。安定したアタッチメント対象は心の安全基地(表象の中で)となり、他者に対する基本的信頼感や自己に対する肯定感の基盤となり、個体の社会・情緒的発達の保護因子やレジリエンスとなるとされている。
(引用 : 『人間のアタッチメントについて―人間の乳幼児のアタッチメントとその障害―』 青木豊 目白大学 特別講演-こころの安全基地(第22回学術集会 2016. 02))

どんな人が「大人の安全基地」になるか?

大人の安全基地とは「自分と違うものをもって生まれていても、自分と違う環境で育ち、自分と違う営みをしてきていても、自分の気持ちを無条件に受け止めてくれる人」だ。

何かあったときに、自分の気持が限界のときにお話をきいてくれて、受け止めてくれる人のことだ。その人ならきっと自分の気持ちを受け止めてくれると思える人だ。

安全基地の普及するための課題

人が身近な人の安全基地の成れるようにサポートをできる事業を成し遂げることだ。人間ならば安全基地なんて持ち得だ。安全基地は多くの人が潜在的には欲しいものだ。しかし難しいのは安全基地の価値の受益者ではなくと、提供者が手間を払ってサービスを受けてもらうことになる上にそのサービス料を誰が負担するかだ。

解決策の一つは全ての職場へ安全基地を導入する

「大人の安全基地は、自分と違うものをもって生まれていても、自分と違う環境で育ち、自分と違う営みをしてきていても、自分の気持ちを無条件に受け止めてくれる人」だが、それを職場で導入することで、サービス料を生産性向上により回収希望が持てる。実際に講習や面談を受ける人も業務の一環として受けることができる。

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