基礎知識

「回避性愛着障害」とは?| その原因やその治し方は? 克服には安全基地が重要

「愛着こうで提供する情報の信頼性について」などです。ご確認ください。

「回避性愛着障害」は、回避型愛着スタイルを原因として、対人関係や人生に課題や困難を抱えやすくなるものである。それを修正して、対人関係や人生を豊かにするにはどうすればよいかを説明する。

「回避性愛着障害」とは?

回避性愛着障害とは、愛着回避の程度がひどく、社会適応に困難を生じるレベルのものを指す。子ども向けの非常に狭い概念に抑制性愛着障害がある。大人にも広く当てはめることのできる概念として、回避性愛着障害がある。愛着回避の「愛着」とは特定の人に対する特別な結びつきのことだ。また、人格のもっとも土台の部分を形造っているものである。その型として愛着スタイルというものがある。その回避型愛着スタイルと呼ばれるものが他人とのつながりを回避しようとする傾向を持ちやすい。回避型愛着スタイルによる困難の程度が相当高いものが回避性愛着障害と呼ばれる。

(参考 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

「愛着回避の程度がひどく、社会適応に困難を生じるレベルのもの」とは

回避型愛着スタイル(この場合は恐れ・回避型愛着スタイルも含む)の愛着回避の程度が過ぎるものが回避性愛着障害である。その症状は人により程度が連続して存在するものだ。スペクトラムとして存在している。よって回避型愛着スタイルと回避性愛着障害の境目は曖昧である。「『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 著」では回避性愛着障害も含めて回避性愛着障害として論じている。

(参考 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

回避型愛着スタイルの特徴

回避型愛着スタイルの最大の特徴は、他人との間に親密な関係を求めようとしないという点にある。人付き合いを避ける傾向にあり、自分の未来や将来に対する責任を避けがちになる傾向がみられる。恋人やパートナーから助けを求められることが苦手であり、助けに応えるという反応も見られにくい。具体的には、以下のような特徴がみられる。

・自分の心中を明かさず、相手が親しみや好意を示してきても、そっけない反応をしがちである。

・たわいもないおしゃべりをしたり、身の上話をしたり、社交のための社交をしたりということは苦手である。

・人に頼ったり、人に助けを求めたりということがない。

(参考 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)
(参考 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

回避型愛着スタイルには、「無気力・無関心・投げやりさ」がみられる

回避型愛着スタイルの人の行動における特徴の一つに、無気力・無関心・投げやりさがある。自分のことなのに、どこか他人事のように、空々しい態度をとったり、どうでもいいという投げやりな姿勢をみせたりする。生きようとする意欲を 根本的にもてないので、目先の快不快や興味に、その場しのぎの救いを求めようとする。

これは、主体性を奪われて、自分に対する責任を放棄している状態である。主体性と責任を回復させることが、無気力で投げやりな状態から脱することを可能にする。そして、主体性と責任を取り戻させるために、もっとも有効な道が、その人の安全基地となることなのである。安全基地として機能し始めると、しだいに気持ちや意思を話せるようになる。

(参考 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

「愛着スタイル」とは

回避性愛着障害のの「愛着」とは特定の人に対する特別な結びつきのことだ。また、人格のもっとも土台の部分を形造っているものである。脳内のホルモン作用がかかわる生理学的な仕組みである。その型として愛着スタイルというものがある。この愛着の型は、対人関係や生き方に課題・困難さをもたらす。愛着の型の一種である「愛着スタイル」について、以下の記事で詳しく解説している。

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愛着スタイルの分類

その愛着スタイルには大きく分けて安定型と不安定型の2つがある。不安定型は、さらに不安型、回避型、恐れ・回避型、未解決型に分けられる。安定型、不安型、回避型、恐れ・回避型、未解決型だ。

(参考 : 『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

各愛着スタイルの特徴を以下の記事で詳しく説明している。

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安全基地があることで愛着を安定できる

広義の愛着障害に入るような、今まで述べてきたように、不安定型愛着スタイルを抱えていると人間関係や生き方に症状といえるような課題を抱えやすい。人生をもっと生きやすく実り豊かなものしたい、今抱えているさまざまな問題を良い方向に解決していきたい、もっと幸福な人生を手に入れたい。このような愛着スタイルによる症状を回復しようと思うときには、「愛着の傷をいかに克服し、安定した愛着スタイルをもつことができるか。また、不安定な部分をいかに補えるか」が重要になる。

そのためには、その人の安全基地となる存在が助けになる。安全基地とは、いざというとき頼ることができ、守ってもらえる居場所であり、そこを安心の拠り所、心の支えとすることのできる存在である。対人関係において、その人が安心できる人のことである。幼児が不安になったときに、「ママ・パパ」と駆け寄るような相手である。幼児はそのように安全基地を頼り安心することで、また活発に行動できるのである。安全基地とは自分という存在が無条件に受け入れられる場所なのである。自分が何を感じ、何を思っているか、安心して話すことができる相手が安全基地になりえる。そのように自分が受け入れられると、自分の人生に対する主体性や責任を得ることができる。自分が大切にされることで、自分を大切にできるようになるのである。

(参考 : 『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書 初版)
(参考 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

愛着障害を克服するには、安全基地を持つことが一番大事

愛着障害を抱えていると人間関係や生き方に症状といえるような課題を抱えやすい。

~例えば~
・人生をもっと生きやすく実り豊かなものしたい。
・今抱えているさまざまな問題を良い方向に解決していきたい。
・もっと幸福な人生を手に入れたい。

このような愛着スタイル ・愛着タイプ による症状を回復しようと思うときには、「愛着の傷をいかに克服し、安定した愛着スタイル ・愛着タイプ をもつことができるか。また、不安定な部分をいかに補えるか」が重要になる。

そのためには、その人の安全基地となる存在が助けになる。安全基地とは、いざというとき頼ることができ、守ってもらえる居場所であり、そこを安心の拠り所、心の支えとすることのできる存在である。対人関係において、その人が安心できる人のことである。幼児が不安になったときに、「ママ・パパ」と駆け寄るような相手である。幼児はそのように安全基地を頼り安心することで、また活発に行動できるのである。安全基地とは自分という存在が無条件に受け入れられる場所なのである。自分が何を感じ、何を思っているか、安心して話すことができる相手が安全基地になりえる。そのように自分が受け入れられると、自分の人生に対する主体性や責任を得ることができる。自分が大切にされることで、自分を大切にできるようになるのである。

(参考 : 『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書 初版)
(参考 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)

安全基地をつくるだけではない、愛着障害を克服する方法

※当見出しは資料から推定

安全基地をつくることは克服への第一歩

どんな愛着でも克服方法は変わらない。今ある不安や心配、無力感、苦しみを受け入れてもらえることが克服への第一歩である。あなたが不安・心配、無力感、苦しみといったものでいっぱいだということを、一緒に感じてもらうことが必要である。これをしてくれる人が安全基地なのだ。

安全基地に共感してもらうことで内省力・共感力が身に付く

愛着障害なのは「情動と理性のどちらかに認知の偏りが生じている状態」だからである。認知の偏りを戻すことで愛着障害を克服できる。その認知の偏りを戻すには、「振り返り力」を高める必要がある。振り返り力とは、自分に起きた事実を客観的に受け止め、過剰に反応しない技術力と言い換えることができる。その振り返り力を高めるには、落ち着いた状態となり、自他の感情や思いに気づく能力が必要だ。

安定した愛着の人は、体験したことにしっかり向き合う。その向き合い方も客観的であり、前向きなものになりやすい。心情的な過剰反応をするのではなく、事実を客観的に受け止めることで、事態に冷静に対処することができる。

今の自分の思いや欲求に飲み込まれず、相手の気持ちや自分のふるまいを客観的に見る力である「内省力・共感力」が、振り返る力をもたらす。内省力や共感力は、安全基地に共感的な対応をしてもらうことで身につく。内省力と共感力は背中合わせの能力であると考えられているもので、共感的な対応をしてもらうことが、内省力を育む。つまり、愛着障害の克服は、幼い頃の共感不足を取り戻ることで達成できるのである。

感情に飲み込まれない力を身に付ける

そしてもう一つ、マインドフルネス・瞑想が振り返り力を高めるのに大変役に立つ。呼吸を整えることで、刺激で乱れている頭を整えてクリアにすることがマインドフルネス・瞑想の本質的な価値となる。「頭をクリアにする力」とでも言える。マインドフルネス・瞑想については所要時間や呼吸のタイミングなど様々な方法がある。マインドフルネス教室で学ぶ以外にも、インターネットや書籍でも紹介さており、ご自身にあったやり方を、比較しながら探すことができる。

「安全基地をつくり愛着障害を克服するには?」
認知の偏りを戻すためには「振り返り力」を高める必要がある。振り返り力は「内省力・共感力」と「頭をクリアにする力」がもたらすものだ。共感してもらうことで「内省力・共感力」が育まれる。マインドフルネス・瞑想をすることで「頭をクリアにする力」を得ることができる。激しく感情が揺らされる愛着に起因する出来事があった時にも、頭をクリアにし、相手の事情に共感を持ち自身の内省をすることができれば、あなた自身の人生を生きやすいものにすることができる。
(参考 :『回避性愛着障害~絆が稀薄な人たち~』岡田 尊司 光文社新書 初版)
(参考 : 『愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる』岡田 尊司 光文社新書 初版)
(参考 : 『成人アタッチメントのアセスメント-動的-成熟モデルによる談話分析-』著者:パトリシア・M・クリテンデン、アンドレア・ランディーニ 監訳者:三上 謙一 岩崎学術出版社 初版)

どのようなとき安全基地を持っていると言えるのか?

どのようなとき安全基地を持っていると言えるのか。それは、頼ったときに安心感を得ることができたときといえる。自分の気持ちに共感的に応答してくれることが安全基地の重要な要素である。

しかし、安全基地を持たずに大人になったといえる人ほど、安全基地をつくることが難しいといえるだろう。安全基地を持たずに生きるには、自分の気持ちに共感的な応答をしてもらうことを、捨てる必要があるからである。安全基地になるはずだった人に一種の絶望をもったため、安全基地をあきらめたといえる。安全基地をもう一度つくることは、絶望してあきらめたことにもう一度挑戦することなのだ。

(参考 : 『愛着障害 子ども時代を引きずる人々』岡田 尊司 光文社新書 初版)
(参考 : 『愛着障害の克服 「愛着アプローチ」で、人は変われる』岡田 尊司 光文社新書 初版)

愛着スタイル診断テストで愛着スタイルを診断できる

愛着スタイルを診断するには愛着スタイル診断テストというものがある。質問に回答することで診断する。書籍に掲載されているものがあり、それで自己診断できる。一人で、質問に答える形式で、自己診断していただける。その診断方法は、「質問紙」による検査をもとにし、加工が加えられたものである。以下の記事で詳しく説明している。

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